【通関貿易】AEOの認証企業資格及び高級認証資格に関してよく聞かれる質問点について

作者:TJCC日付:2026-09-16 14:37:30

AEOの認証企業と高級認証企業にはどのような違いがあるか?認証企業のメリットは何か?

中国においてAEOの認証企業は「認証企業」「高級認証企業」の2つの等級があり、その主な違いは下表のように分けられます。

また、認証企業の主なメリットとしては下記のものが挙げられます。

·検査率の低下
輸出入貨物が税関検査の対象となる確率が『通常企業』より低くなるため、通関時間およびコストの削減につながる。

·優先手続き
税関手続において『通常企業』よりも優先的に受理及び審査がされる。

·信用の蓄積
信用を積み上げることで将来的により多くの優遇措置を受けるための基礎となる。

·取引先からの信頼の向上
一部の大手バイヤー(特に欧米企業)においては、AEO認証をサプライヤー選定条件の1つとしている場合がある。

·違反リスクの緩和
軽微な違反を犯した際に、認証企業であることが考慮されて、税関から是正の機会がより多く与えられる可能性がある。

 

認証企業取得の難易度はどの程度なのか?高級認証企業と比べてどれくらい「取得しやすい」のか?

認証企業は、高級認証企業と比べて認証取得の難易度が明らかに低く、主に次の点に違いがあります。

認証企業が「合格水準」であるのに対して、高級認証企業は「優良水準」に相当します。一定のコンプライアンス体制は整備されているものの、投入できる資源(人員やコスト等)が限られている中小企業にとっては、認証企業の方が費用対効果の高い選択肢といえるでしょう。

 

『通常企業』から『認証企業』へと信用等級を引上げるにはどの程度の期間が必要か?
引上げ達成までのプロセスも知りたい。

『通常企業』から『認証企業』への引き上げには通常46か月程度を要します。認証企業資格取得までの主なプロセスは下表のようになります。

認証取得のポイントとなる点として以下のことが挙げられます。

·法令遵守実績が良好であること
申請前の1年間に密輸犯罪/行為がなく、重大な法令違反による処分記録がないこと。

·通関申告ミス率が低いこと
直近の通関申告ミス率が合理的な範囲内におさまっていること(3%未満が推奨)。

·記録の遡及が可能であること
税関が最も重視するのは「制度が文書として存在しているか」ではなく「制度が実際に運用されているか」という点であり、制度の運用実績を残しておくことが望まれる。

·税関と積極的にコミュニケーションを取ること
事前に所在地の税関の企業管理部門と連絡を取り、審査の重点を把握しておくことが望まれる。

 

『認証企業』から『高級認証企業』へと税関信用等級を引き上げるにはどうしたらよいか?
もう一度改めて認証申請までのプロセスをやり直す必要がありますか?

改めて申請する必要はありますが、そのプロセスは一定程度軽減されます。

·認証基準の差異の補填
 認証企業と高級認証企業の認証基準の差異部分(例えば財務指標、サプライチェーン貿易安全、情報システム等)を重点的に整備する。

·審査期間短縮の可能性
 認証企業であった期間中の実績が良好であり、法令遵守記録も優秀であった場合、税関が高級認証企業審査を行う際に、いくつかのプロセスが簡略化される可能性がある。

·申請実施までの期間
 認証企業を取得してから少なくとも1年間は運用を続け、コンプライアンス実績の記録を積み上げてから、高級認証企業を申請することが推奨される。

 

高級認証企業への引上げに向けて下記の点が望まれます。

·認証企業を取得後、すぐに高級認証企業の認証基準と照らし合わせた上で、引上げに向けたロードマップを作成する。

·日常業務の中で、高級認証企業の認証基準の要求に合わせた管理体制の整備を徐々に進める(例えば、ERPシステムへの税関データモジュール導入や、サプライヤーの安全評価体制の構築など)。

·税関総署が毎年公布する認証基準の更新内容を注視しながら、早期に対応を進める。