【中国雑感コラム】世界最強の日本のパスポート

作者:TJCC日付:2020-08-28 09:57:00

中国雑感コラム「世界最強の日本のパスポート」

現在のコロナ禍、世界各地で感染症対策を取りながら規制緩和がなされる中で、コロナ後の世界で自由に旅行して世界を飛び回ることができるのかに焦点が当たっています。

パスポートは、単に2週間の旅行に必要なものではなく、保有者の世界での地位や、どこにどれだけの期間滞在できるか、どのようなメリットが得られるか、世界での待遇を示すものと言えるでしょう。英国のコンサルティング会社ヘンリー&パートナーズによる、国民がビザなしで渡航できる国の数に基づいたランキング2020年版によれば、日本が首位を守り、渡航できる国や地域は191と世界最多を誇っています。2位はシンガポールで190、3位はドイツと韓国と続きます。ちなみにアメリカは7位、ロシアは51位、中国は70位、インドは85位、北朝鮮103位などとなっています。

ただし今回のランキングには、新型コロナウィルスの影響による一時的な渡航禁止措置は反映されていません。EUは7月以降に連合内へ入国可能な国のリストを発表しましたが、そこにはオーストラリア、カナダ、日本、韓国などランキング上位の国々が含まれる中、アメリカが欧州へ渡航可能な国リストから除外されたのが印象的でした。アメリカのパスポートは常に上位10位にランクインしており、アメリカ国民は185ヶ国にビザなしで渡航可能でしたが、現時点では欧州への渡航が禁止されているため、ウルグアイ(同28位)やメキシコ(同25位)とほぼ同等の旅行制限を受けることになっています。

今後各国が旅行者の受け入れを開始しようとする中で、感染症対策に成功した国か、失敗した国かでその対応が 変わり、新しいパスポート勢力図ができるかもしれませ ん。その時には中国が上位にくることを期待しています。 (NT)

 

TJCCコンサルティンググループ 田辺尚裕