【中国雑感コラム】社会発展指数Social Progress Index 2020

作者:TJCC日付:2020-10-23 10:05:00

中国雑感コラム「社会発展指数Social Progress Index 2020」

「社会発展指数」(Social Progress Index)の2020年最新版調査結果が発表されましたが、皆さんはご存知でしょうか。「社会発展指数」は「Social Progress Imperative」というアメリカの非営利組織が調査・計算する「1つの国・社会の成功度を測る指数」で一言でいうと“暮らしやすい国ランキング”です。1位ノールウェー、2位デンマーク、3位フィンランドと上位は北欧を中心とした欧州諸国が占め、13位にアジアから日本がランクイン、韓国17位、アメリカ28位、中国100位という結果でした。

「社会発展指数」は主にその国の「基本生活の維持」「基礎社会福祉」「自由と機会」の3つの側面から見られています。「基本生活の維持」は、人間が生きていくために必要最低限のものやサービスが用意されているかどうか。  「食料が足りているか?」「最低限の医療が受けられるか?」「家があるか?」など。「基礎社会福祉」については、生きるだけではなく、最低限の生活品質を保てるかどうか。「基本教育を受けられるか?」「情報へ自由にアクセスできるか?(インターネットや図書館など)」「健康に生きることができるか?」など。「自由と機会」については最も高いレベルの評価基準で、自由に、高い質の生活ができているかどうか。「人々の権利が守られているか?」「人々は自分の人生を自由に選び、生きることができるか?」「人々は平等にされているか?」「高等教育が受けられるか?」など。

北欧の国々が上位であることは納得できるところですが、アジア諸国と大きく異なるのが3番目の指標の「自由と機会」であり、民族、ジェンダー、政治における公平性がはるかに進んでいるという評価がされています。残念ながら日本で9月に発足した菅新内閣や、中国の共産党中央政治局常務委員会メンバーの女性比率を見ると明らかでしょう。また中国は携帯電話の保有や行政・生活オンラインサービス等デジタル分野は世界トップレベルである一方、メディア検閲やインターネットの使いやすさが足を引っ張る形になっています。(NT)

TJCCコンサルティンググループ 田辺尚裕