【中国雑感コラム】夏至・冬至

作者:TJCC日付:2022-06-30 10:53:00

中国雑感コラム「夏至・冬至」

今年の夏至は6月21日(火)でした。この日が1年で最も昼が長いことは誰もが知るところです。(冬至は12月22日)「夏至」と「冬至」のほか、カレンダーでよく目にする「春分」や「秋分」などは、二十四節気の1つです。古代中国で作られ、季節や天候の指標として使われてきました。二十四節気は、太陽が年周運動で通る黄道を24等分したもので、毎年同じ時期にやって来ますが、日付は固定されているわけではありません。「夏至」は毎年6月21日ごろ、「冬至」は毎年12月21日ごろに訪れます。

毎年「夏至」に向かってどんどん昼間時間が長くなり、積極的な気持ちになるのですが、「夏至」を迎え、これから夏本番というときに昼間が短くなっていくので、少し物寂しい気持ちにもなります。確かに、「夏至⇒昼間の時間が一番長くなる日」、「冬至⇒昼間の時間が一番短くなる日」であることは事実なのですが、次のように勘違いしていませんか?

夏至 ⇒ 日の出が一番早くて、日の入りが一番遅い

冬至 ⇒ 日の出が一番遅くて、日の入りが一番早い

実は筆者も中国駐在時に友人から教えられるまで、そう思っていました。実際は次のようになります。

日の出が一番早い ⇒ 夏至の1週間前

日の入が一番遅い ⇒ 夏至の1週間後

日の出が一番遅い ⇒ 冬至の2週間後

日の入が一番早い ⇒ 冬至の2週間前

毎年、夏至になると「明日から日が沈むのが早くなるのかぁ」と思っていたのですが、それが実は違っていたということです。ただし、日常生活においてそれほど問題ではありませんので、気にすることではないかもしれません。(NT)

 

TJCCコンサルティンググループ 田辺尚裕