【中国雑感コラム】日本のジェンダーギャップは先進国で最下位

作者:TJCC日付:2022-08-29 16:06:00

中国雑感コラム「日本のジェンダーギャップは先進国で最下位」

男女の違いにより発生する社会的・文化的な格差を「ジェンダーギャップ」という。日本の「ジェンダーギャップ」指数の順位は156カ国中120位(世界経済フォーラム発表)で先進国の中で最低、アジアの中でも中国や韓国に大きく差をつけられている。

国会議員および大臣に女性が占める割合の少なさや、企業における女性管理職の少なさ、非正規雇用者に占める女性の割合が男性のほぼ2倍であること、男女の賃金格差などが指摘されている。

7月に行われた参議院選挙では、女性当選者は過去最多の35人であったが、全当選者の28%、また先日の改造内閣では24閣僚の内女性は2名と1割にも満たない。閣僚職における女性の割合は世界平均で16%であり、日本はまだまだの状況と言える。

中国もメディアで見る限り政治における女性の進出は日本同様少ないと思えるが、企業における女性の進出や活躍は日本よりはるかに進んでいて、多くの企業で女性経営者や経営幹部が見受けられる。

企業における日本のジェンダーギャップ指数が低い原因は「昭和的な価値観」にあるとの見方がある。企業の中核となる50~60代は昭和世代で、頭では問題があると分かっていても、改善に向けて行動に移すことができない「管理職のマインドセット」に原因があるようだ。

世界で最も高齢化が進み「ジェンダーギャップ」が最低の日本は、この先果たして大丈夫なのだろうか心配になる。(NT)

 

TJCCコンサルティンググループ 田辺尚裕