【中国雑感コラム】日本の無人コンビニ

作者:TJCC日付:2022-09-30 16:36:00

中国雑感コラム「日本の無人コンビニ」

 

2018年11月号で「中国の無人コンビニ」について紹介したが、4年後の最近日本でその無人コンビニが注目を集めている。中国は2018年当時、シェアサイクル、配車サービス、レストラン・商店等での注文&決済、出前サービス等、“スマホ決済”が世界に先駆けて急速に発展していた時期で無人コンビニもその流れの中で出現したものであった。しかしながら、中国の無人コンビニは『①専用アプリの用意と入店時の操作が面倒だった』『②品揃えが少なく価格も高かった』『③会計が正確ではなかった』等の理由で普及はしなかったようである。

それらを解決して導入されたのが日本の無人コンビニと言える。店舗内にはセンサーやカメラが多数設置され、顧客が手に取った商品が感知されるようになっており、商品をレジに通さなくてもそのまま買い物できる「ウォークスルー型」と無人レジを使う「セルフレジ型」がある。今回、高輪ゲートウェイ駅構内にある「セルフレジ型」の無人コンビニを利用してみたが、外から店内を見通すことができ、安心して簡単に買うことができた。その利用方法は下記のようである。

  • 入口に立つとゲートが開く
  • 手持ちのバッグに商品を入れる
  • セルフレジの前に立つと金額が表示される
  • クレジットカードなどで決済して退店する

人口減少、高齢化、地方過疎化が急速に進んでいる現在の日本では人出不足が深刻な問題となっており、その解決策の1つとして多いに期待できそうである。ただあまり普及しすぎると、筆者の家の近くのコンビニでアルバイトしている陳さんや鄧さんたちはどうなるのだろうと少し要らぬ心配もあるのだが・・・(NT)

 

TJCCコンサルティンググループ 田辺尚裕